難聴・補聴器についての
ご相談
難聴にお悩みの方へ
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聞こえにくい、聞き分けが難しい、耳鳴りがするなどの症状がある場合は相談してください。難聴の診断、治療を行なっています。
難聴の状態によっては、補聴器の導入のサポート・アドバイス等も行います。
難聴の原因には突発性難聴や音響外傷などの急性感音難聴から、慢性中耳炎・滲出性中耳炎などの中耳疾患、加齢によるものまで幅広くあります。
病態によっては早期の治療が必要となるので、早めに相談してください。 -
こんな症状は
ありませんか?- 高い音が聞こえなくなる
- 音の聞こえ方が普段と違う
- 言葉を聞き分けられなくなる
- 耳鳴りが続いている
難聴の種類
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伝音性難聴
伝音難聴は外耳から中耳にかけて何らかの病変がある事で、内耳に音の伝導が阻害されて生じる難聴です。耳垢、耳漏などであれば除去にて症状が改善しますし、急性中耳炎、滲出性中耳炎であれば内服加療で改善する場合が多く、難治であれば鼓膜切開等の手術加療を組み合わせます。慢性中耳炎や初期の耳硬化症は根治には手術加療が必要となるので、状況に応じて紹介したりもします。難聴が改善しなくても、補聴器等の装用効果が高い場合が多く、対照的に対応する場合もあります
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関連する病気
- 耳垢栓塞
- 急性中耳炎
- 慢性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 鼓室硬化症
- 耳硬化症
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感音性難聴
感音難聴は迷路性(内耳性)難聴と後迷路性(中枢性)難聴に分けられます。迷路性難聴は突発性難聴、メニエール病などの内耳に異常があるのもで、後迷路性難聴は聴神経腫瘍など内耳より中枢側(いわゆる脳)に病変があります。早期の治療介入が聴力予後に関わる病気も多いため、早めに診断・治療を行うことが大切です。
加齢性難聴も感音難聴が主体ですが、根治は現状では難しいため、補聴器導入などで聴力を補い、残存聴力を最大限に活かす治療方法が主体です。-
関連する病気
- 突発性難聴
- 騒音性難聴
- メニエール病
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混合性難聴
混合性難聴は文字通り伝音難聴と感音難聴が混ざった難聴です。進行した耳硬化症や中耳炎に内耳炎を合併した状態など、複数の病態が関わっている事が多いです。
補聴器について
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補聴器は普通の大きさの声の会話が聞き取りにくくなった時に、はっきりと聞くための管理医療機器です。遠くの音や小さな音のみを選択して聞く機器ではありません。 補聴器を使用するかどうかは、その人の生活によって変わります。自分が日常で会話が聞き取れないことが増えてきたり、重要な会話が分からないと感じたら補聴器を使用するタイミングです。 補聴器を使用して、現在ある聴力を最大限に活用するのが目標になります。 聞き取りが容易になると聞き取りに使う集中力が他の事に使えるようになり、生活が楽になります。会話によるコミュニケーションにかかる負担を減らすことで生活の質を改善します。
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当院には、補聴器相談医が
在籍しています当院在籍の医師は2人とも補聴器相談医の資格を持っています。外科的、保存的な加療で治療が見込めない場合などに、補聴器を使用し聞こえを改善することを考えます。 補聴器の使用には慣れと調節が必要なため、何度か診察と調節を繰り返します。
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補聴器相談医とは?
補聴器相談医は聞こえが不自由に感ずるようになった人に対して、耳の状態を診察し聴力検査を行い、難聴の種類を診断します。治せる難聴に対しては治療を行います。治せない難聴に対しては真に補聴器が必要なのかどうかを診断し、必要があれば専門の補聴器販売店を紹介し連携してその人に合った補聴器を選びます。もちろん補聴器が適正に選択調整されているかを判断し、販売が適正に行われているかを判断し、疑問があれば販売店を指導します。また、補聴器が決まった後も、聴力が悪くなっていかないかの経過観察を行い、適切な補聴器の使い方の指導も行っていきます。
補聴器のご相談の流れ
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Step01診断
問診で聞こえの状態やお困りになっている点などをうかがいます。診察では耳の状態を確認して、聴力の検査により難聴の診断を行います。この結果で補聴器の適応があると判断されたら、指示書を作成し、補聴器専門店に紹介します。ご相談に進みます。
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Step02認定補聴器専門店の紹介
認定補聴器専門店で、補聴器の装用・調節を行なってもらいます。可能な限り慣れるまでは貸し出し対応できるようにお願いしています。
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Step03定期的な診察と調節
補聴器を使用開始した後も調節が必要で、2週間に1回程度の診察を行い必要あれば調節の指示を出します。
補聴器に耳と脳が慣れるには時間と頑張りがある程度必要で、聴覚リハビリと呼ぶこともあります。
3ヶ月程度のフォローが必要です。